クラブ員さんからリアディレーラーの調子が悪いと相談を受けました。
動作を調べてみると、ご本人が言うとおりプーリーケージがうまく動いていないようです。
プーリーケージはチェーンの張り具合を適正に保つ役割をしているので、こいつが機能しなくなるとチェーンが弛んで走行や変速に支障をきたします。
外から見る限り変形はなさそうだし、動作を妨げるほど汚れてもいません。(というかピカピカです。)
眺めていても埒が明かないので、本体をバラしてみました。
開けてビックリ・・・サビサビです!
本来グリスがベタベタな筈の内部は完全に油分が抜けて、シャフトもスプリングも錆が進んでいます。
どうやらメンテナンスの過程でパーツクリーナーを噴きすぎて、必要なグリスまで流しちゃったみたいですね~。理想を言えば錆びたパーツは交換ですが、とりあえず今回は錆取り&グリスアップで様子を見ることに。作業後の動作も良好だったので今回は大丈夫だと思いますが、改めて掃除の難しさを考えさせられる出来事でした。
掃除はメンテナンスの第一歩ですが、洗浄力の高いクリーナーを駆動系に使用する場合は注意が必要ですね。ノーメンテで動作不良を引き起こすのは論外ですが、間違ったメンテナンスもトラブルの元になります。作業前&作業後に疑問や不安があったら遠慮なくご相談ください。
自分がメカいじりに目覚めた頃もそうでしたが、みんなこういう経験を積んで作業の肝を覚えていくものですよね~。(^-^)